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2011年11月30日水曜日

11月29日の出張

こんばんは。

先程、松本に帰ってまいりました。

本日は新スタッフ『白澤』に店を任せ出張へ。

彼女は入社後、3日後に「ANREALAGE」の受注会、そして1週間後に1人での営業。

何事もないよう叩き込みましたが、よくよく考えると完全なるスパルタです。。

とてもとてもやる気のある彼女。またスタッフ紹介としてゆっくりとご紹介させていただきます。


さて、本日の出張もなかなかハードでございました。

まずは『EVIL TWIN』の夏展。




相変わらずのロックスタイルとリアルクローズ。

そして手に取り易いプライス帯。

ずっと拝見しておりますが、SUMMERもバランスが良かったです。


そして、日本初上陸のブランド。

こちらは入荷後、ご紹介!




それから合同展COCCON。

↓この写真、エラい騒ぎ・・・。




まずは『bodysong.』


とにかく素敵でした!

なんというか安定感がありつつも絶対に裏切らない。

「やりたいことの半分くらいしか出来なかった」と言っていたデザイナーの青木さん。

型数も増え、羽織やパンツ、YOSHIROTTENとbody song.のコラボによる『BODYROTTEN』のTシャツも最高。

『YEAH RIGHT!!』から始まった『COMMON SLEEVE』にも来シーズンから参加の『bodysong.』。


完全に違和感のあるBIGスリーブは、他のブランドさんとの組み合わせが本当に楽しみ♪

1点ものラインが1つもなかった今回。

Seltieでは古着を使ったアイテムの、デザインそのままに、カラーリングでも遊ぶオーダーをする予定です。







それから『BALMUNG』

今回は今までのグレーメインの部分を一切削ぎ落とした、原点回帰的コレクション。

とても強いブラック。

デザイナーのハチさん↓と相当な時間話してしまいました。

真面目な話ばかりでしたが、すごくすごく深い所でのハチさんの考えにはとても納得させられました。

Seltieではまたわがままなお願いをすると思いますのでごめんなさい・・・。




それから『runurunu(ルヌルヌ)』


ずっと拝見させていただきましたが、来シーズンからお取り扱いを始めます。

初めて色だけでなく、「柄」が入った今回。

とにかく楽しくてウキウキしました。

春夏ですし、思いっきり着たい。すごく思いっきり。





最後は『keisuke kanda(ケイスケカンダ)』


写真をたくさん載せようかと思いましたが、色々考える事もありやめました。

一般の展示会では先シーズンより更に多い(また1000人オーバー)アポイントがあるとのこと。尋常じゃないです。。

デザイナー神田さんは、展示会前に『安全ピンもスタッズも使ってないけど、僕が想う「パンク」がつまった服』とおっしゃっていました。

「パンク」

『keisuke kanda』と「パンク」。

相反するようなイメージでした。

・・・そして本日滞在時間2時間オーバー。完全に長居。

展示会を後にして歩き始めたとき、ぶっ倒れそうでした。

疲れたとかではありません。

(あくまでも僕の中にある)パンクは14歳のときからずっとあるアンチの心。

社会に不満をもち、それをつくった大人達に不満をもち、しかしそれは自分の小さな力ではどうしようもできないという不満。

今でもその気持ちは根底にあります。少なからず今の人生においてもその心は曲がる事無くずっとあります。

パンクとは人それぞれ解釈は異なります。

自分がパンクだと思っていても、他人から見たら違う。なんてことは当たり前。

結局自分の中で決まるものかもしれません、が、
今回展示会にお邪魔しまして、圧倒されました。

確かにスタッズなんて1つもついていないし、可愛いリボンやドット柄、とても柔らかいお色達に囲まれた服達。

1つ1つゆっくり見ていると、「いやいやいや・・・」と感じました。

目には見えないけれど、服にはすんごい重いものがたくさんたくさん付いています。

8cmの尖ったスタッズやブラックの光沢感あるレザーとかそういうのではなく、もっとゴツくて鉄の塊みたいな存在がそこにはありました。

「これ可愛い〜」っていう軽い気持ちで着るものではなく、もっと強い気持ちで向き合わないと完全にヤラれる、そんな感じでした。

その服たちの存在は重すぎて強すぎて、途中から気持ち悪くなったように酔いました(笑)

あくまでも僕は神田さんのパンクを感じさせらました。

きっと神田さんがパンクという言葉を初めに言っていなくてもそれは確実に感じたはずです。

展示会後の清々しい気持ちはそこにはなく、なんだか完全にヤラれました。

神田さんが服に込める力は圧倒的で強くて、なんだか悔しくて悔しくて仕方なくなりました。

パンクです。。

だからこそ、こんなにもすごいファンがつくんですね。本当に納得。


正直、「一般」の展示会でたくさんのお客様がそこで受注をするということは店としてはあまりメリットはないのかもしれません。

しかも尚更、あんなパンクを見せられた以上は僕も生半可な気持ちでkeisuke kandaを提案しようなんて気持ちは一切ありません。

今日が展示会初日ですが、1点ものライン数点いただきました。
(コートにジャケットにショートパンツに、ジャージ・・・)


Ladies'のラインも来シーズンは多く入荷します。

Seltieとしてのkeisuke kandaのパンク、お伝え出来るよう全力で頑張ります。

※神田さん、頭をこねくり回して今度はとびっきりをご提案させていただきます。


宮下