25000人あまりが踊って練り歩き、20万人以上が見物するという県下最大級のイベント。
毎年のことではありますが、スゴイ人なわけです。
僕はちょうど同じ日に、高校の後輩が舞台(公演)に出ると聞いていたので松本から抜け出し、スキージャンプ台のある長野県白馬村へ。
公演はこれ。
TVや映画でも拝見したことのある<麿赤兒(まろ あかじ)>さんが、1972年に設立した大駱駝艦(だいらくだかん)の公演です。
<麿赤兒(まろ あかじ)>さんは「この世に生まれ入ったことこそ大いなる才能とする」という天賦典式(てんぷてんしき)の思想を掲げています。
国内外で公演もしているのですが、夏には長野県白馬村で合宿をしておりそれで白馬での公演となったみたいです。
僕自身、先日見てきた歌舞伎「天日坊」でこういう文化だったり、今まで触れた事のないものへ触れる事は本当に大事だなと思い、折角の機会でもあるので見てきたわけです。
もちろんどんな感じなのかは触れた事が無い為、一切わからず。。。
ただ唯一想像していたのはアンダーグラウンドであるんだろうな、ということ。
松本から白馬まで、下道で1時間半。
公演開始2分前(ギリギリ)に到着。
公演が始まるわけです。
顔は白塗り、裸に、全身金箔という姿の方達がたくさん登場。
・・・・もちろん初めはびっくり。少し恐怖でもありました。
そして、踊りまくる。
常に鳥肌もん。
そして、とっても美しい。
なんだか背中が異様に暑いな・・・・と思いきや、
火の棒を持った皆様が登場。
もちろん全力で踊り狂う。
ちょうど30分くらい。
あっ終わりか!!
なんだかすごかったなぁと思って、帰る雰囲気だったら、、、、
後ろの山奥から超大物が登場。
オーラがスゴかった・・。
公演は続きます。
先程の金の方達は横にある木の影に全員座り込み、数人の白塗りの方達が舞踏を始めます。
もちろん言葉は一切なく、あるのは掛け声や奇声のみ。
物語になっているのですが、これはこーであれはあーでというのは正直理解しにくい世界。
でも引き込まれてしまいます。
1時間くらい後に、金の方達がいきなり立ち上がり提灯を持って、踊り、
幕を閉じました。
1時間半くらいの公演。終わったのは9時くらい。
僕はご飯を食べていなければ、ずっと立ちっぱなし、会場に着いたときにすごくトイレに行きたくて漏れそうだったのですが、1時間半があっという間。
トイレのトの字は既に忘れてしまいました。
感想はというと、これがまたすごく難しい。
「いやー面白い」という感じではなく、「感動したー」という感じも違う。
言えるのは言葉は雑に感じるかもしれませんが、スゴい。とにかくスゴい。
日常では絶対に味わうことのできない世界。
好き嫌いは分かれるかもしれませんが、僕はこの舞踏の世界が好きになりました。
なかなか時間がとれませんが、東京公演とかあったら見にいきたいですね、本当。
最後に、このアングラな世界に飛び込み、頑張っているYちゃん。
本当にお疲れ様でした。一生懸命な姿が本当に素敵でした。
また見に行かせて下さい。
やっぱこういう世界に触れると価値観って少なからず変わるもんですね。
Seltie 宮下