おはようございます。
今日は祝日でございます。頭の7割は忘れておりました。
9月から毎週行っていた展示会への出張も大詰め。やっとです。
あんなに辛かった風邪も2日間で出張中に回復。病は気から。気の持ちようで治ります(笑)
昨日は『HIRO(ヒロ)』・『CANEDI CODA』・『CZEREMONY(セレモニー)』・『HARTMANN NORDENHOLZ』・『VAVA DUDU』・『bodco(ボッコ)』・『ED ROBERT JUDSON(エドロバートジャドソン)』等・・を拝見。
ちらっと'12春夏のアイテムを・・・。
書きたいことは山ほどあります。
1点1点についてお話したいです。
多分3時間は昨日の出張のことで余裕で語れます。
が、それは入荷後ということで、
今シーズン僕自身、特に感銘を受けたというか感動した『HIRO』
・・・・
すごく個人的な話です。
経営者になって9ヶ月。
確実に変わりゆく自分の心。
今までは好きな服を買って好きなように着ればいい。だったのが、なんだか変に落ち着いてきたというか、年齢・自分の置かれている身・責任・自分よりも大事にする事はたくさんある・・・そのようなことを考え始めてきました。
もちろんとても大事なことです。
・・・だけれど、なんだか違う。
僕は『大人』というものが嫌いです。
もちろん自分はもう立派な大人なんですが。。
言葉でうまく説明出来ないのですが、
金、金、金、世間を気にして、しがらみに飲み込まれ、社会の波に翻弄され、時間だけは過ぎ、あの頃の自分はどこかへ消え去り、
どうすることもできず、当たり前のことではあることは、十分十分承知です。
そんなこと考える前に今自分の目の前にあることに精一杯に頑張る事が大大優先です。
でも、なんだかモヤモヤしていました。
そんな中、『HIRO』さんのコレクションを見て感動しました。
今回のテーマは、
世の中にこれほど洋服が溢れている中、それでも自分はどうして服作りにこだわるのか?
考えれば考えるほど答えなんか見つかりませんが、写真家ダイアンアーバスが言うように僕もこう思うのです。
『自分が作らなければ見えなかった服があると信じてます。』
強い意志を持ち、服作りを通じて自らと向かい合いたいと思います。
松本への帰りの車中、もう1度この文章を見て、コレクションを振り返り、頭の中が真っ白になりました。
テーマはきっと曖昧なはずです。HIROさんがHIROさん自身と向き合ったコレクション。
他人がどーこー言うものではないのかもしれません。
でも僕は、こんなにも大きなテーマを掲げ、こんなにもそのテーマに基づき、そのテーマにおいて人を感動させることに、とても感銘を受けました。
有言実行という言葉では薄っぺらく、自らの思いが服に詰めに詰め込まれ、それが形となり、それがもはや空気からも伝わってくるといった感じ。
車中、夜景が綺麗な外を見ていたら涙が出そうになりました。
たかだか服、自分を着飾る道具、普通ではない服、一般的ではない服、一部の人にしか理解がされない服、たくさんのことを僕自身言われてきました。
何を言ってもそれはもちろん自由ですが、言葉を言わずとして人に何かを訴えられる事があなたにはできますか?ということ。
強い志があるからこそ出来ること。
また1つ教えられました。
たまに見失いそうになる自分の道もいつも服が、人が助けてくれます。
おちゃめな顔したヒロさん。(写真ごめんなさい。。。)
こんな素敵な『大人』になりたいです。
宮下