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2011年5月28日土曜日

セレクトショップとは

以前から思っていたことなのですが、今のセレクトショップはつまらなすぎる。

セレクトショップという名を使っているにも関わらず、セレクトなんてしちゃいない。

決して当店Seltieが一番だとか、セレクトしてるとかそういうのを言っているのではなく、

予算やお金があるのならばもっともっと破天荒なセレクトをすればいいのにということ。

大規模なセレクトショップは予算もうちの数倍〜数十倍はあるはず。

なのに、1つのブランドをフルラインで揃えたり、仲間内、似たようなテイストでセレクトする。(うちも現状そうです)

もちろんそれも1つの「セレクト」ではあります。

だけどフルラインで揃える必要なんてない。直営店とかにお任せすればいい。ないのならそこからそのお店らしさをセレクトしてほしい。

ブランドさんにとってはフルラインで揃えてほしい。いっぱい仕入れしてほしい。僕自身も今現状では世界観を十二分にお伝えできていないブランドさんもございます。

でもそのブランドさんをお客様にどのようなブランドさんだとか出来る限りお伝えするよう努力しています。地方でも知名度が伸びてくれるよう頑張っています。

お客様にとったらそのブランドさんが好きであれば、フルラインで見れたら最高に楽しい。

だけれど、新しい発見はありません。そのブランドの新しいシーズンが新しい発見であるだけです。
その先にあるものってすごい難しい。

僕が考えるセレクトショップはもっともっと新しい発見があったり、お客様に楽しんでもらえるよう、驚いてもらえるようするべきです。

「なんでこの店にこのブランドが?この服が?」

「このブランドはこのお店に合わないでしょ」

そう言われていいと思ます。(ブランドさんの意向を除けば)

そのブランドしか着ない方が、ある日を境目に、ある店員さんとの出会いでそのブランドが好きになるかもしれない。

可能性はゼロではありません。

ブランドってすごい大事。だけれどブランドだってお店が違えば全然違う見え方をする。

それはお店の雰囲気、空気感、店員さん、陳列方法とかで変わるからです。

有名なブランドだからとか、売れるブランドだからとかではなく、結局は人。

予算があるならば保守的になる必要なんてないですし、がんがん攻めて攻めて、お客様にもっともっと色々の面で満足してもらうべき。

自分の給料を使ってでも新しいものを仕入れすべき。

僕自身まだまだですし、このようなことを口に出来る身分ではありませんが、誰もやらないような破天荒なセレクトが出来るよう日々勉強中です。

は、CHA○ELの横にまったく逆のブランドさんを同じラック・同じ店内で見せる事です。(CHA○ELさん側には断られるかもですが、、なんとか出来ると信じます)

例えば、高校生がCHA○ELを試着する機会がなかなかないですし、お金持ちの御方がそれとは逆のブランドさんを着る機会はない。というか着る方が少ない。

でも店員さん(人)がしっかりとした提案ができれば、それは可能になるはず。

服が売れない、服の価値が下がっていると言われる時代だからこそ、お客様や時代のせいにするのではなく、それはいちセレクトショップかつそこに立つ人が、死にものぐるいでなんとかすべきだと思います。

客観的に見れる店員がそこのセレクトショップの一番のお客様である必要もある。

もっともっと夢や希望があり、新しい出会いのあるセレクトショップを目指します。


宮下