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2012年2月27日月曜日

東京

ずっと気になっていたことを書きたいと思います。

あくまでもたかだか個人の意見なので賛否はあると思いますがそれはそれで・・・。
とくに反論、異論を唱えたいわけではありません。


服の接客をやってきて、ずっと疑問に思っていた言葉。

『東京だったら着れますけど・・・』

確実に数百は聞いたこの言葉。

僕はこの言葉がどうも苦手です。。


その言葉の「真意」はわかりませんが、
当店の服をご覧いただき、「とても気にいったけどこのデザインは松本(長野県)では着れない」ということではあればそれはちょっと違うんじゃないかなと。。。


服装が皆バラバラなように、服に対する個人の意見は様々。

かっこ良くなりたい、可愛くなりたい、モテたい、目立ちたい・・・逆もしかり。

でもある程度デザインの強いものを好む方は、一つの「自己表現」として服を着られる場合が多いと思います。

よく聞く「人と違った」です。

私はオシャレをしています、僕はこういうデザインが好きなのです、というのが一目で分かるものです。(だいたい)
(逆もしかりで、敢えてそれを隠すという表現もあります)


では何故、松本(地方)で着る事ができないか?

皆の視線が痛いから。

周りに嫌な目で見られる。

ほぼこのケースです。


僕はそれだからいいと思っています。


東京。

僕は東京という街自体はとても好きです。

東京がなければ成り立ちません。

だけれどあの「無関心」がとてつもなく嫌い。

電車に乗ったら、僕の30cm右横で40歳の方と若い女性がイチャイチャしてキスをしようとする。

駅のホームでも同じ。駅では普通にしてる。

イヤホン爆音、音漏れでニヤけてゲームする男性。

18禁の雑誌を僕の目の前で平然と見る方。

表参道をパンツ1枚に蝶ネクタイで恥ずかしそうに歩く男性。
でもそれを誰も見ていない現実。(僕は見てました(笑))

イチャイチャしたかったら家でゆっくりやりゃいい。
いちいちラブラブ感を他人に見せつけなくていい。完全に不愉快。

イヤホンの音漏れも気にしてほしい。
こっちにまで聞かせる必要ありません。

・・・これは完全モラルの問題ですが。

気になる方には気になるけど、平然とそれがなし得てしまう「無関心」


東京にオシャレしていっても見てくれるのはスナップ隊だけ。

周りは無関心。

なんとも思わない。

どんなにオシャレしたって、お気に入りの服を初めておろそうが誰も見てはくれない。

気にも留めない。

そんな空気を感じます。(僕のオーラがないせいか・・)


だったら地元でオシャレして、目立って、嫌な顔されて、コソコソ話されて、チヤホヤされて、これのどこがいいんだよと小バカにされた方がまだ楽しい。

いや本当に。

服とは自己満の世界とは聞くけれど、少なからず皆に褒めてほしい。何かを言われたい。
それは絶対です。

地元でオシャレしましょう。

たくさん服着ましょう。

カワイイって、カッコイイって、派手だねって、スゴいねって、何言われたって、ジロジロ見られたって、それは全て皆が見てくれている証拠。


そこでの一言で人生は大きく大きく変わるものです。


オシャレをするなら地元で。

その延長とそこで見いだした集大成を東京で。

僕は「関心のある」街が好きです。


Seltie 宮下