6月24日〜7月1日の間にフランス/パリに海外出張に行ってきました。
目的はパリコレクション(Paris Men's fashion week)。
恥ずかしながら初の海外がパリコレ目的になるとは想像すらしておりませんでした。
1週間もお店をスタッフに任せていたので、一応ご報告と行ってみて思った事を。。。
普段私の出張は、95%が東京日帰りの出張。
朝9時半に東京に着いて、夜9時の最終電車で松本に帰るスケジュール。
それが当たり前の為、今回のパリもそういう気持ちで臨んだわけです。
(それで1週間も行っていました)
・・・だけど、実際は半分が観光、半分が仕事に。。
理由はパリで自分の仕事(やるべきことだったり)がほとんどなかったから。
もっと忙しいと思いきやそうでもなく、、、
もともと色々と困る事がないように時間にゆとりをもった計画でしたので、まずはパリを知る為に多くの観光名所へ。
当初予定していた日程もなくなってしまい、
(これも僕が日本でやってきたことがパリでは通用しなかったということに結びつきます)
どんな土地なのか知る為に、2日間市内をとにかく歩き回りました。
1日6時間〜8時間くらい歩き続けたと思います。
超有名であるセレクトショップ、colette(コレット)やL'ECLAIREUR(レクレルール)、有名百貨店にも伺いました。
coletteは平日の早い時間帯にも関わらず老若男女の混み混みでさすがの一言。。
町並みは本当に綺麗で、とっても気持ちが良かったです。
そして一番大事な仕事。
ファッションショーから。
KRISVANASSCHE
COMME DES GARÇONS HOMME PLUS
HENRIK VIBSKOV
CHIRISTIAN DADA
写真は全然撮っておりませんが、展示会や合同展示会へも行きました。
数日間パリに滞在し、仕事をしていくうちになんか妙な違和感を感じ始めました。
ファッションショーや展示会へ行くと日本で活躍している有名なバイヤーばかり。
日本人も沢山います。
僕はあるブランドの展示会では完全にバカにされ、そして仕事がなく超余裕なスケジュールで1日を過ごしていましたが、他のバイヤー方はLoewe、Maison Martin Margiela、Givenchy、Rick Owens等々の今回のコレクションの話をしていたり、とても忙しそう。(当たり前ですが)
「あれっ自分はパリに遊びにきたのか」と感じる程、なんか劣等感というか歯が立たないというか場違いというか、、、、
そして、個人的に思ったのはパリではパリなりの戦いをしないとダメだということ。
ちょっと意味は違いますが、「目には目を」「郷に入れば郷に従え」に近い感覚です。
今まで日本でやってきたことは間違いなく経験として自分の血や肉となっていますが、それがパリ(パリコレ)でも通用するのかというとまったく違う。(個人的な意見です)
多くのセレクトショップが同じようなハイブランドを揃えて、同じように販売しているのを見てきてずーっと疑問に思っていました。
結局、世界的に有名な一流のブランドを取り扱いたかったら自分達がまず一流であることを何かしらの手段で証明出来なければなりません。
それはブランドの並び、規模や資金をはじめとするものだったり。
悔しいというより完全にフィールドが違うということを確信しました。
僕が目標(夢)とするものをしっかり成し遂げるにはここを完全にクリアにする必要があるなと感じました。
その為には今の自分の頭だけではなく、
新しい自分の頭を用意して、別々に、しかしきちんとリンクした形で戦わなければいけないと。
今自分がやるべきことはパリに行っても結局何も変わりませんでした。
・・・・・。
語りすぎました。
時間はかかるかと思いますが、1歩1歩確実に実現に向けて進んでいきます。
パリの中心部にあるCOMME des GARÇONSのパリオフィス。
(並びが素敵だったのでこんな写真ですいません・・・一番奥です)
この地に金のプレートで名前を掲げて借りれるのは非常に名誉あることで、もの凄いことなんだと教えていただきました。
フランス国家功労章を受賞されている川久保 玲 氏の存在の大きさをより一層知ることも出来ました。(実は今回の目的の1つがこういうことを実際に見て知る事でもありました)
また早ければ9月末、遅くても1月末に、
またこれから毎シーズンこの地を訪れます。
もっともっとやれるよう、今をとにかく頑張ります。いや本当頑張らないと。
Seltie 宮下