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2014年10月2日木曜日

傾向と対策

宮下です。

今日は出張の予定でしたが急遽来週に回しまして、今までじっくり考えることの出来ていなかった経理のことを考えていました。

それと合わせて、来シーズンのことも考え(毎日考えているのですが、、、)これからどうしていくことが良いのかについて思い更けていました。


1年目はもちろん全てが初めて、
2年目は前年との比較をし、
3年目には前年、前々年からの傾向が見え、
4年目になってようやく対策まで考えられるようになりました。
(遅いですが、、、)


僕はもともと経営も直感頼りなところがあり、相当失敗してきました。

バイヤーが利益ばかり追求してたら終わりでしょと言わんばかりに、、、、



一般的には、(というより個人的な意見ですが)

利益ばかりを追求すると、結局<売れ線>や<売れるもの>ばかりになります。

それは絶対的にどこのお店でも置いている<見たことのあるもの>であり、今の時代によく聞かれる<どこ行っても同じ品揃え>に陥ります。

セレクトショップと言いつつもどこも同じようなブランドを揃えて、ブランドを頼りにして商売を成り立たせる。

売れるブランドはどんどん積み、売れなくなったら「はい、さようなら」。

新しいブランド、知名度の無いブランドを取り扱ってもそう簡単に売れる時代ではないので、そんなことはしない。

数あるブランドは一向に育たず、時代の流れや波にのみ乗り続ける。




「果たして生き残る為にはこれしか方法はないのだろうか?」

「それがセレクトショップなのか?」

「そこに未来はあるのか?」


典型的な天の邪鬼な僕はそんな疑問を持ち、それとは逆行した形で、その疑問への解答を模索しました。

2年目からは『良いと思ったものはとにかく買う』

取り扱いが少なく知名度が無いほうが尚良し。

売れるか売れないかは考えない。まずは買う。自分の経験と直感だけを頼りに。




・・・・もともと資金の無い個人店は危ない所まで追い込まれました。

多くの借金を負いました。

そんな経営がそもそも成り立つはずがありませんでした。




ただその失敗した経験から本当に多くのことを学びました。

それこそが今の財産であり、企業秘密?でもあります。



今はちょうど良いバランスを模索しています。

そのバランスはきっと当店でしか成り立たないバランス。

その精度をとにかく高め、深めていく。

半年後、1年後、それが良い形になりお客様に満足していただけたらと思っています。




話は変わりまして、と言いますか実はこれが一番書きたかったのですが、

(色々なショップさん、ブランドさん、メーカーさんと話していても)
本当に必要な時に必要なものしか買わない、冒険のしない、無難な買い物の仕方が増えてきています。

今なら、冬に着るアウター。

相当ファッションに敏感な方でない限り、今の時期にアウターはまず買わなくなってきています。

寒くなってきてようやくニット、すごく寒くなってきてやっとアウター。

ファッションの流れ(半年・1シーズン)と人々のファッションの必要性や価値観(気温・季節も加わり)とに大きな隔たりが生まれているなと感じます。

それは年々増していくように思います。

この溝は埋まるのでしょうか?




当店のスタッフは皆、服を買いまくっています。

スタッフは既に高額アウターを購入済み。

小さなショップには厳しい時代かもしれませんが、洋服屋の店員くらいはどんなに暑かろうが寒かろうがきちんと服を買って、お客様に対し説得力のある行動をとる。

僕たちに今出来ることはそれしかないなと思います。




きちんと考え、きちんと行動する。それがこれから先、生き残る術だと感じています。

来年は更に厳しくなると思います。

多くのお店がなくなるかもしれません。

僕たちは戦い続けたいと思います。



そんな傾向と対策を考え続けた1日でした。

オチがなくすいません・・・・。



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Seltie 宮下